Frequently Asked Question
よくある質問

データベースのデータ項目に関すること
登録対象は? AIS が3以上の外傷をもつ患者です。ただし全ての患者を登録しても構いません。
また、是非過去のデータにつきましても可能であればご登録をお願いいたします。
ISSが入力されているにもかかわらず、TRISS Ps値が計算されません。 TRISS法を用いたPs値の計算にはISSとRTS(Revised Trauma Score) が必要です。このRTSは来院時の収縮期血圧、呼吸数、GCSから 計算されます。
ですので、ISSを入力してもPsが表示されないのは、収縮期血圧、呼吸数、GCS のいずれかが入力されていないケースだと思われますが いかがでしょうか。 参考までに、RTSやTRISS法を用いたPs値の計算についての詳細は 以下のサイトに書かれていますので、ご覧ください。 http://www.trauma.org/archive/scores/index.html
TCDB分類について
CategoryDefinition
Diffuse injury INo visible intracranial pathology
Diffuse injury IICisterns are present with midline shift of 0-5 mm and/or lesion densities present,no high or mixed density lesions at ≧25mL
Diffuse injury IIICisterns compressed or absent, with midline shift of 0-5mm, no high or mixed density lesions of ≧25mL
Diffuse injury IV Midline shift of >5mm, no high or mixed density lesion of ≧25mL
Evacuated mass lesion (V)Any lesion surgically evacuated
Nonevacuated mass lesion (VI) High or mixed density lesion of ≧25mL, not surgically evacuated
TABLE 1. TRAUMATIC COMA DATA BANK COMPUTED TOMOGRAPHY CATEGORIES FOR HEAD INJURY
(出典:MARSHALL, L.F., EISENBERG, H.M., JANE, J.A., et al.(1991). A new classification of head injury based on computerized tomography. J. Neurosurg. 75, s14-s20. MARSHALL, L.F., MARSHALL, S.B., KLAUBER, M.R., et al. (1992). The diagnosis of head injury requires a classification based on computed axial tomography. J. Neurotrauma 9, Suppl 1, S287-S292. )
ウォークイン患者の登録について(病院前情報) 独歩の場合、搬送経路:「救急車以外で」もしくは「他」(場合によっては「医療機関からの転送」)、搬送方法:「独歩」 消防機関名:記入不要(不能)として下さい。
覚知日時等の項目については、この病院前情報の項目全体が「現場へ出動した救急隊の情報」であるため「不明」(必須項目には未入力で済ませず「不明」にチェックを入れて下さい)としてください。
輸血の定義は? 輸血の定義は赤血球輸血(全血、MAP)です。
緊急救命処置について 判断に困った場合、緊急救命処置はおおむね24時間以内のもの、 あるいは救急処置室退出時まで、を基準として下さい。
「48時間以内の再手術」について「手術なし」はどのように登録すべきか?(DBにチェックボックスがない) 手術無しについては「入力しない」で対応して下さい。
外傷分類で、鈍的外傷と鋭的外傷が重なった場合は どちらを選択すればよろしいでしょうか(例:自分の体を斬って飛び降りた症例等)。 複数項目を想定しておりません。「他」をご選択ください。
救急外来で処置後、他院に転送した症例は除外した方がいいでしょうか。 転送先で登録を行ってない場合もあります。除外する必要はございません。
労災と不慮の事故の判別はどの程度厳密に行うべきか? 労働者災害補償保険法による、、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等を労災としていますが厳密な区別がつかない場合には各施設の判断で区別をお願いします。
受傷機転が曖昧なもの、複数の要因が絡むもの(例えば自転車走行中に土手から転落したなど)はどのように対処すべきか? (例については)自転車走行中でおねがいします。AIS2005移行の暁には自転車の運転者「38」のコードになります。
受傷機転、交通事故でトラクター、ユンボ等はその他車両か? 四輪車両か? 現在のところその他の車両です。AIS2005移行の暁にはmotorized cycleの運転者「35」のコードになります。
「検査関連情報」を入力の際、当院では手術を行っていないが、当院来院する前の病院(紹介元病院)にて、手術が施行され当院へ搬送された場合は、初回手術:□手術なしで入力するのでしょうか。または前病院で緊急手術が行われているので、手術施行で入力するのでしょうか。 ホスピタルベースのレジストリーですので登録病院でやった医療行為のみを入力してください。
来院時バイタルサインはDr.カー、Dr.ヘリの場合、医師接触時間のもので良いか? JTDBはhospital-baseのデータベースですので来院時のバイタルサイン(来院時のRTS)を想定しております。
手術開始時間は麻酔開始か執刀時間か?(麻酔開始時間は曖昧なことがあるので、当院では執刀時間にしています)その場合TAEは血管造影開始時間と同じか? [door to skin]でお願いします。執刀時間、造影開始時間となります。
ステントグラフト内挿術について 「初回手術」については今のところ「他」としてください。「手術内容」については「胸部/腹部 - 止血などその他」、「手術適応」は診療録を確認し、ステントグラフト内挿術をおこなった目的が記載されていれば、それに沿って選択肢から該当するものにチェックしてください。
『病院前処置』については「処置施行者は医師以外に限る。またドクターカー内で行われた処置も含まない。」とあるが、『救命救急処置』についてはどうか。 ドクターヘリ/カーにより、現場ないし機内等で医師が行った処置については『救命救急処置』へ「登録可」でお願いいたします。設計当初ドクターヘリ/カーを想定していなかったため、齟齬が発生しております。
   
AISに関すること
重症度がより高いコードを選択する場合には、あいまいな記載で自動的に損傷程度を過大評価しないようにすることが最も大切です。
AIS辞書はコード表だけではなく、巻頭「手引き書の使い方」もご確認下さい。
来院時、既に慢性化している硬膜下血腫は、 頭部外傷の既往があっても外傷患者としてスコアを付けては いけないでしょうか。 慢性硬膜下血腫は外傷そのものによる損傷ではなく、 合併症と考えることができるため、 AISコードをつけません。
凍傷について 院内の登録にはICDを用いておられることと思います。が 凍傷はコードがありません。ので 外傷登録は出来ません。
脛骨骨折、腓骨骨折、尺骨骨折、橈骨骨折等における「転位」の基準は? 転位の基準はありません。「迷ったら控えめなコード選択を」の原則を遵守いただき、コード選択の一貫性を保つことにご協力下さい。
なお、日本の現行版はAIS90 update98ですが、AIS2005以降、「転位」や「粉砕」 の情報だけでは重症度は変わりません。
血胸や脳内出血等、出血量や血腫の大きさが経時的に増加する場合、どの時点の出血量で判断するのか。 AISコーディングは実際に診療を行いながら、日々コードを決めていくということは想定していません。すでに損傷による診断と治療およびそれに関する記録が完成している診療録の中から情報を抽出してコードを選択することが基本になります。
診療録の記載を詳細に見て、初療時の記録以外でも、例えば、肋骨骨折による血胸が医師により診断されていることが明確であれば、その情報をコード選択に利用することができます。
また、脳内出血の場合でも、受傷後の時間経過で血腫の大きさが増大している場合、血腫が損傷と直接関係していることが明確で、かつ、その大きさが明確に診療録に記載されていれば、その情報をコード選択に利用することができます。
1日〜2日前に他所の救急に運ばれ、転送されて来た場合は、コード付けできないと考えてもよろしいでしょうか。必ず処置されてからになりますので。 外傷患者にAISコードを選択する目的によると思います。 他病院からの転送症例でも、自施設で外傷に対しての治療を行い、 施設内での外傷患者症例のデータベースとして残す目的であれば、 コードをつけるべきであると思います。「転送症例にコードをつけてはいけない」というルールはありません。 ただし、外傷治療が終わってからの転送(リハビリなど)ということであれば、コードは必要ないかもしれません。
縊首(首つり)のコードは? 縊首(首つり)は、損傷をあらわす用語ではなく、受傷機転をあらわすのみです。AISコードは受傷機転をコードにするものではなく、損傷に関するコードです。ですので、縊首だけの情報でコードをすることはありません。
縊首により死亡する機序は完全に解明されているわけではありませんが、脳への血流停止が主たる機序と考えられており、縊首による死亡を全例、外傷として登録することは適切ではないかもしれません。
例外的に、縊首により、頸椎の骨折が生じた場合などでは骨折のコードを選択することは可能と思われます。
四肢の開放骨折で切断した場合、切断と開放骨折の両方のコードをつけますか? 切断した場合は、切断のコードのみコーディングすればよいのでしょうか? AISコードは「ひとつの損傷にひとつのコード」が原則です。もうひとつ大切なルールが「治療内容はコード選択に影響しない」ことです。
ですので、損傷により切断(あるいは不全切断)している場合には切断のコードを選択し、切断ではなく骨折部が露出した損傷の場合は解放骨折のコードを選択します。
あるいは質問中の「切断した」というのが治療手段のことをさすのであれば、解放骨折のコードのみコードします。
骨盤骨折のコーディングですが、骨盤骨折による出血で出血性ショックとなったと判断した場合、循環血液量の20%以上を喪失したと判断し、AIS5としてよいのでしょうか。 AIS辞書は、臨床医が「全血液量の20%を超える出血がある」と判断するための基準を定義することはできません。 診療録に「出血量が全血液量の20%を超える」かつ、その出血が どの損傷によるものかが明確になっている 場合に、その損傷の重症度を決定するために有用な情報となります。
診療録の「骨盤骨折」「出血性ショック」の記載だけでより重症度の高い骨盤骨折のコードを自動的に(臨床医に確認せずに)選択すると一貫性のあるコード選択から外れてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
骨盤骨折により全血液量の20%を超える出血(後腹膜血腫)があると判断してよい立場の人(診療している医師)は診療録にその旨を記載すれば、その後誰がコード選択してもAIS-5のコードを選択できるでしょう。
   
その他
英語バージョンになってしまいます。 英語と日本語の切り替えは左側のメ ニューの一番下にある「Japanese」をクリックしていただけると日本語になります。これは、システムではなく、ローカルでの設定になります。
誤った登録を削除して欲しい 削除は、患者リストを表示して、右側の削除をチェックして「登録」いただければ「インアクティブ」な患者として扱われます。「システムから完全に削除する」という運用は行っておりません。 あくまでもアクティブ・インアクティブで対応しております。
ID・パスワードの追加/削除/再発行について 全て初回申請時同様に「日本外傷データバンク参加申請書」にてご申請下さい(余白に追加/削除/再発行等のご希望を付記願います)。電話、メールでのお問い合わせには運用ポリシー上対応いたしかねます。
ROOT-Q for Traumaでログイン出来ない ログイン出来ない件については、ROOT Q for Traumaで使用している汎用データベースのPostgreSQLに何らかの原因により接続ができていないことが考えられます。

以下お試し下さい。

■Windows XP Professional/Windows Vista/7 Professional 以上の場合
●その1
1. スタートメニューより、[コントロールパネル] - [管理ツール] と展開し、 [サービス]をダブルクリックする。

2. 名前の一覧から、「PostgreSQL Database Server 8.2」を探し、状態が「開始」になっていない場合は、右クリックし表示されるメニューで[開始]を選択する。もし、状態が「開始」になっている場合は、右クリックし表示されるメニューで [再起動]を選択する。

●その2
1.[スタート] ボタンをクリックし、[コントロールパネル]、[管理ツール] を順に選択し、[コンピュータの管理] をクリックします。

2.画面左側で、「ローカルユーザーとグループ」−「ユーザー」と選択します。

3.画面右側の、ユーザ一覧より「postgres82_rootq」を右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」を選択します。

4. プロパティ画面で「パスワードを無期限にする(P)」にチェックを入れ、OKボタンを押します。

このあと、PostgreSQLサービスの起動をお試しください。

■Windows7/Vista Home Premiumの場合

1. スタートメニュー-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]と選択した後、「コマンド プロンプト」を右クリックし表示されるメニューから「管理者として実行」を選択します。
※この後、administratorのパスワードを聞かれた場合は、パスワードを入力します。
※アラート「次のプログラムにこのコンピュータへの変更を許可しますか?」が表示された場合、「はい」を選択します。

2.コマンドプロンプトで、下記のコマンドを入力し、「Enter」を押します。

net accounts /MAXPWAGE:UNLIMITED

このあと、「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば、完了です。これにより、postgresユーザのパスワードが無期限に設定されましたので、コンピュータを再起動いただいた後、rootqへのログインをお試しください。

■XP Home Editionの場合(コマンドが7の場合と異なります)

1. コンピュータに管理者権限のあるユーザでログインし、スタートメニュー-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]と選択した後、「コマンド プロンプト」を選択します。

2.コマンドプロンプトで、下記のコマンドを入力し、「Enter」を押します。
net user postgres82_rootq /expire:never

このあと、「コマンドは正常に終了しました。」と表示されれば、完了です。これにより、postgresユーザのパスワードが無期限に設定されましたので、コンピュータを再起動いただいた後、rootqへのログインをお試しください。
ROOT-Q for Traumaで登録サーバにアクセス出来ない。ファイヤウォールが疑われる場合確認する方法は? ポートはhttps(443)を使用し、JTDBサーバと通信をしています。アクセス先は、『https://www.jtdb.org/axis2/services/listServices』です。
ROOT-Q for Traumaをインストールしたコンピュータから、ブラウザで、上記URLにアクセスいただき、もし、ここで接続エラーがでる場合は、ネットワークの問題が原因と思います(正常に接続された場合は、ApacheのAvailable servicesが表示されます)。
ROOT-Q for TraumaはWindows8で動作しますか? Windows8での動作の検証・保証はおこなっておりません。
   

 

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