外傷は厚生労働省の統計によると1才から24才までの死因の第一位になっています。日本の将来を担う若い人たちの命が外傷により奪われていることは憂慮すべき事態です。したがって「外傷診療の質の向上」は国益を鑑みても非常に重要なことなのです。
では「外傷診療の質を向上」させるためにはどうすればよいのでしょうか?第一に外傷患者に関わるデータを広く集積すること、第2に集積したデータを解析すること、第3に解析結果を医療現場にフィードバックすることが必要です。
そこで日本救急医学会診療の質評価指標に関する委員会と日本外傷学会Trauma
Registry検討委員会が中心となり日本外傷データバンク(仮称)を構築しました。このデータバンクは厚生労働省特別研究事業他による科学研究から得た知見をもとに構築され、その目的は外傷データを集積・解析することです。
多くの医療施設が本データバンクに参加し、本邦の外傷治療の質が向上することを望みます。
日本救急医学会診療の質評価指標に関する委員会
日本外傷学会Trauma Registry検討委員会 |